VRoidのアバターをVRChatで使えるようにする方法
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VRoid Studioは、3Dアバターを直感的につくることができ、アバター作成の敷居を下げてくれました。
しかし、VRoid Studioで書き出されるVRMファイルは、VRChatでは対応していないため、VRoid Studioで作成したアバターはそのままではVRChatで使えません。
VRMファイルをVRChat形式に変換して使う方法があるのでその手順を紹介します。
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全体の流れ
環境構築の全体の流れは下記のようになっています。
Unity Hubのアカウントを作成してインストール
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Unityのインストール
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VRChat Creator Companionのインストール
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VRM Converter for VRChatの追加
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VRMファイルをVRChat Creator Companionに取り込み、編集してVRChatにアップロード
インストールや設定が多いですが、画像付きで解説しますので参考にしてください。
Unity Hub
様々なバージョンのUnityを管理できるツールです。VRChatはアップデートに伴って必要なUnityのバージョンが変わるので、こちらがあると便利です。
VRChat以外でもUnityを使う可能性があるので、プロジェクトによってバージョンを簡単に切り替えられないと困ります。
プロジェクトを編集する毎にUnityをアンインストール、インストールを繰り返すのは現実的ではないので、Unityの直インストールはオススメしません。Unity Hubを使いましょう。
Unity Hubは商業利用は有料ですが、個人利用で非営利目的なら無料で使えます。
「Unity Hub をダウンロードする 」にアクセスし、「ダウンロード」をクリック。
Macの場合「UnityHubSetup.dmg」 Windowsの場合「UnityHubSetup.exe」がダウンロードされるので、ダブルクリックしてインストール。
インストールが完了するとUnity Hubが起動。
Unity Hubのアカウントを作成するため、「Create account」をクリック。
ブラウザが起動するので、画面の指示取りにUnity Hubのアカウントを作成してください。
Unity Hubのアカウントを作成したら「Sign in」をクリック。
再びブラウザでUnity Hubが開き、Unity Hubにサインインしていない場合はログイン。サインインしていたり、サインイン完了すると「Unity Hubを開きますか」と聞かれるので「Unity Hubを開く」をクリック。
最新のUnityをインストールするか聞かれる。VR Chatは、最新のバージョンより少し前のバージョンが推奨なので、ここでは「Skip installation」をクリック。（最新版を使いたい場合は個々でインストールしてもOK。ただし、複数バージョンを入れすぎるとHDDの圧迫につながるので必要なバージョンだけをインストールするのがおすすめ。）
「Agree」をクリック。
これでUnity Hubの初期設定完了です。
Unityのインストール
VR Chatが対応しているUnityのバージョンは下記リンクで確認できます。
Current Unity Version | VRChat Creation
「If you have Unity Hub installed, you can click this link」の「click this link」をクリック。
ブラウザが開き、「Unity Hubを開きますか」と聞かれるので「Unity Hubを開く」をクリック。
「Continue」をクリック。
Visual Studioがインストールされていない場合はVisual Studioのインストール画面が出るので、チェックボックスにチェックを入れ「Install」をクリック。
インストールが始まるのでしばらく待ちます。
途中、「このアプリがデバイスに変更を加えるのを許可しますか？」という表示が出てインストールが止まるので「はい」をクリック。
インストールが再開されます。
PCのスペックにもよりますが、数分かかるのでゆっくり待ちましょう。
Visual Studio Installerが表示されたら「続行」をクリック。
更新がある場合は下記画面が表示されるので「更新する」をクリックして更新。
Unity Hubで「Install complete」になったらインストール完了です。
VRChat Creator Companion
通称VCCと呼ばれています。VRChatへ自作の3D作品をアップロードするためのツールです。
VRChatのアバターを作成する場合は、Unityを直接開くのではなく、この VRChat Creator Companionアプリからプロジェクトを開いて編集することになります。
UnityはVRChat Creator Companionが自動で開いてくれます。
他の古いサイトのVRMをVR Chatをインストールする方法では、「VR Chat SDKをインストールする」という手順が紹介されていますが、新しくリリースされた「VRChat Creator Companion」を使えばVR Chat SDKもインストールされます。
Download VRChat – VRChatにアクセスし、VR Chatのアカウントにログイン。
ログイン後、「Download the Creator Companion」をクリックしてダウンロード。
「VRChat_CreatorCompanion_Setup_x.x.x.exe」ファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックして実行。（Setup_x.x.xのxはバージョンの数字です。）
「Install for me only」をクリック。
「I accept･･･」にチェックを入れ「next」をクリック。
ここからは、そのまま「next」をクリック。
「パブリックネットワークと･･･」という表示が出たら「許可」をクリック。
「Show Me Around」をクリック。
下記画面が表示されたら「Continue」をクリック。
更に「Continue」をクリック。
これでVRChat Creator Companionのインストール完了。
VRM Converter for VRChat
VRMファイルをVR Chat用に変換するVRChat Creator Companion用のプラグインを追加します。
https://id.pokemori.jp/vrm-converter-for-vrchatにアクセスし、
「CreatorCompanionを開く」をクリック。
VRChat Creator Companionが開くので
「I Understand,Add Repository」をクリック。
VRMファイルをVRChat Creator Companionに取り込む
VRChat Creator Companionを開き、「Projects」→「Create New Project」をクリック。
「Unity 2022 Avatar Project」をクリックし、「Project Name」にわかりやすい名前（アバターの名前など）を入力し「Create Project」をクリック。
プロジェクトの作成が始まり、完了すると下記画面になるので
下にスクロールし「VRM Converter for VRChat」の右側にある「+」をクリックして有効化。（この操作は、新しいアバターのプロジェクトごとに実行してください。このプラグイン有効化をしないとそのプロジェクトでVRMファイルを扱えません）
「Open Project」をクリック。
「パブリックネットワークと･･･」という表示が出たら「許可」をクリック。
Unityの起動に時間がかかるので数分待つ。
Unityが起動したら上部メニューの「VRM0」→「Import VRM 0」をクリック。
ファイルを開く用のフォルダが開くので、VRoidでエクスポートしたVRMファイルを選択して読み込む。
読み込み後、prefabファイルを保存する場所を聞かれるので、特にこだわりがなければそのまま保存をクリック。
これで読み込み完了。
VRM形式をVRChat形式に変換
VRM形式をVRChat形式に変換してUnity上で表示させます。
先程読み込んだVRMのアイコンをクリックして選択し、上部メニューの「VRM0」→「Duplicate and Convert for VRChat」をクリック。
変換設定が表示されます。
ここで変換の際の設定ができますが、とりあえず変換してみて不具合があるようでしたら設定を変えて再変換してみてください。
そのまま「複製して変換」をクリック。
変換後のファイルの保存場所を聞かれるので、そのまま「保存」をクリック。
元のファイル名に、（VRChat）という文言が追加されたファイル名になっているので見分けられます。
（VRChat）がついていたらVRChat用のファイルということになります。
しばらく変換作業が始まり、終わるとダイアログが出るので「OK」をクリックしてダイアログを閉じる。
これでUnity上で編集できるようになりました。
気になる所があれば修正してください。
VRChatへアップロード
上部メニューの「VRChat SDK」→「Show Control Panel」をクリック。
アップロードしたいVR ChatアカウントにSign inします。
サインインが完了したら「Builder」をクリック。ここでVR Chatにアップロードするアバターの設定をします。必須事項は名前とThumbnailです。まずはアバターの名前を入力。
Thumbnail（サムネイル）は、VR Chat内でアバターを選択するときに表示させる画像で、1200×900の画像を用意した場合は「Select New Thumbnail」からその画像を選択し、画像を用意するのが面倒なら「Capture From Scene」をクリックして現在のアバターのキャプチャを作成することもできるので、好みの方を選んでください。
更に下にスクロールすると、このアバターの問題が表示されます。VRMからそのままVRChatにアップロードしようとすると、アバターの品質がvery poorになっている場合がほとんどです。ボーンなどの数が多すぎて表示が重くなるので対策が必要です。
ここでは、そのままアップロードしてしまいます。
必須の「Name」と「Thumbnail」を設定したら、「Online Publishing」にチェックをいれると「Build&Publish」というボタンが表示されるのでクリック。
Buildとアップロードが始まり、「Upload Succeeded！」が表示されればアップロード完了です。更に表示された「See it on the VRChat Website」をクリックすると、ブラウザが開いてアップロードしたアバターをWeb上で確認できます。
VRChat内でアバターを選択できるようになるまで時間がかかる場合があるようですが、僕の場合30秒後には選択可能な状態でした。
アップロードしたアバターを選択するには、左メニューの「アップロードしたもの」を選択すると、アップロードしたアバターを選択できます。
おわりに
VRMファイルをVRChatで使えるようにする方法はネット上に多数あったのですが、内容が古かったり手順が変わっていたりしたのでわかりやすようにまとめました。
VRMファイルをそのままVRChat用にすると重すぎたり目の挙動がおかしいので、その対処法は別記事に書きます。